2019年4月3日朝、サイゴン動植物園を訪ねました。前回紹介した統一会堂からそれほど遠くない位置にあります。

世界最古の動物園のひとつがサイゴン(ホーチミンの旧市名。地元の人はいまだにサイゴンと呼ぶ人が多いという)にあるとは知りませんでした。

「世界で最も古い動物園のひとつとして広く内外に知られており、現在約140年の歴史を持つ。夜間も開園し市民の憩いの場となっている。現在の形になるまでにはさまざまな変遷を経ており、特に植物園はかつてはアジア有数の素晴らしさと評されたが、ベトナム戦争中に破壊され、現在に至るまで修復が続けられている。動物園には珍しいコビトカバをはじめゾウ、トラなどの哺乳類のほか爬虫類、鳥類などが、植物園には希少なランをはじめ、熱帯植物を中心に集められている。ゾウは餌付けができ、園内で売られているサトウキビを観客からもらい食べる姿が鑑賞できる。」Wikipedia「サイゴン動植物園」より引用。)

「1927年11月27日、隣接する敷地にフランス政府はブランシャール・デ・ラ・ブロス(Blanchard de la Bross)と呼ばれる博物館を建設した。同年には、日本政府により900本以上の珍しい植物が寄贈されている。1956年サイゴン政府はランシャール・デ・ラ・ブロスを改築し、サイゴン国立博物館(歴史博物館)と名称を変え現在に至っている。」(引用同上)

時間がなくて中には入らなかったのだが、この建物のことだろうか?

入場券の自動改札機

数匹のサルたちは檻の隙間を抜け出して外で暮らしている。逃げようと思えばいつでも園外に逃げられるはずだが、餌付けされているからだろうか、また夜になると檻に戻っていくようだ。

ハリネズミもいる

    ランなどが栽培されている温室? 温室とはいったが、屋根にはガラスではなく農業用のネットが張られているのみで、外気とつうつうになっている。温室というより適度な湿度と木陰をつくり、熱帯雨林の環境を再現しているといった方がいいのであろうか?

この温室もだいぶ年季が入っている。この動植物園の歴史が約140年だというから、築100年ほどはたっているのだろうか?

パリのサン・ジャン・ド・モンマルトル聖堂や、同じくパリの、建築家オーギュスト・ペレによるフランクリン街のアパートメントが建築に鉄筋コンクリートを用いた最初期の事例と言われ、それが1904年のことでした。

 

この建物は、その技術がフランスから当時植民地であったベトナムに輸出され、おそらくアジアでも最初期の鉄筋コンクリート造の建築物として実現したものではないでしょうか?

 

経年劣化で鉄筋が一部暴露しています。

1864年は今から155年前、明治維新の4年前です。この年号が何を表しているのか定かではありませんが、開園の都市だとすれば、日本の江戸末期から、この動植物園は存在したということになります。            

床のレンガにはところどころ「A」の文字。これは何を表しているのだろう?

中国的な造形物
ジャイアントパンダは世界中で人気がありますね。でも本物はいない。気候的な問題か、国同士の歴史、政治的な問題かなどと少し考えてしまう。

屋根付きのイベント広場
園の奥の方まで歩いていくと「夢の国」のような造形が現れる。

植物で動物をかたどっている、「自然な」彫刻。動植物園らしい?

1865年から1877年の間、植物園の園長を務めていた、この園の創設者のフランス人のようだ。
近くの幼稚園児たちも来ている

動植物園という意外な場所で、われわれ日本人の知らないベトナムの歴史の一端をまた学ぶことができました。