2019年4月2日夕方に、ホーチミン市内にある、Apartment in Binh Thanhを見学させていただきました。
ベトナムで活躍する日本人建築家の一人、佐貫大輔さんの作品です。
佐貫さんは、東京理科大の小嶋一浩研究室で助手を長年務められ、小嶋研究室がハノイの実験住宅(スペースブロック)に参画した時からこの国との付き合いが始まり、今ではホーチミン市内に設計事務所を構えられて、ベトナムを中心にアジアで活躍されています。
RC造の3階建ての集合住宅。幅5m奥行き40mの、間口が狭く、少し湾曲した細長い敷地に建っています。
通路を歩いていくと中庭が現れます。
道路側からはうかがい知れませんが、このように内部には、森のような中庭を孕んでいます。
さまざまな形の穴あきレンガが通風・採光のための開口部に設けられており、独特の表情をつくっています。
中庭はこの集合住宅の全ての部屋に、通風と採光を保証しています。
この方が佐貫さん。設計者自らご案内くださいました。ありがとうございました。
この樹木が生い茂る中庭は、通風・採光だけでなく、緑豊かな眺望を各室にもたらしつつ、プライバシーとコミュニティの適度なバランスを保つ役割を果たしています。
トップライトからの採光
玄関に戻りました。今日のベトナムでは交通手段としてバイク(日本で言う原付)が市民の足になっているので、玄関まわりにはこのようなバイク置き場が必要なようです。
この集合住宅をあとにして、同じく佐貫さんの設計された市内の個人住宅へと向かいました。