大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。開催期間は2025年4月13日~10月13日の184日間、場所は大阪市の夢洲です。

開幕日の4月13日と翌14日に、大阪・関西万博に行ってきました。一日目は昼から、二日目はほぼ全日で、あわせて一日半程度、会場内をまわり楽しんできました。

その時の写真を投稿します。(場内で設計者から直接伺えた話や、刊行物から得られた情報を、コメントとして添えておきます。)

 

Recently the Osaka–Kansai Expo has opened. It runs for 184 days, from April 13 to October 13, 2025, and is being held on Yumeshima island in Osaka.

I visited the Osaka–Kansai Expo on opening day, April 13, and again the next day, April 14. On the first day I arrived in the afternoon, and on the second day I stayed almost all day—spending roughly a day and a half exploring and enjoying the venue.

I’ll be sharing photos from that visit.

 

4月13日は、12時~のチケットしか取れず、12時前くらいに地下鉄 大阪メトロ中央線の終着駅「夢洲駅」につきました。

改札前でこんな状態でした。開幕日だからなんでしょうけれど、後ろからどんどん人が来るのに前に進まずちょっと不安でした。

改札を出て地上に向かいます。

その後、行列は何度も蛇行して、ゲートにいたるまで2時間以上かかりました。

ゲート前。ゲートでは、空港のような手荷物検査が行われる。入場券がスマホのQRコードなのですが、このエリアに集まった数千(もしかしたら1万人以上?)の人が一斉に携帯で通信したために回線がパンク状態でつながらず、セキュリティチェックが済んでも入場できない人がいたことなども、混雑の原因だったようです。翌日から、回線速度を上げるための応援の通信車両が入ったようです。みなさん、QRコードはスクリーンショットを撮っておきましょう。

大屋根リングはやはり迫力がある。中央付近はテント屋根となっており、自然光が漏れ落ちるようになっている。

初日は、強風と雨に見舞われたため、大屋根リングの地上部「グラウンドウォーク」を円周方向に人々が歩いて、雨を避けながらパビリオンを巡っていた。リングの外周部付近に休憩用のベンチがあったが、雨に濡れていて座る人は限られていた。

大屋根リング上の「スカイウォーク」から東ゲート付近を見下ろす。一番手前にあるのが大阪ヘルスケアパビリオン。その奥にNTT館。右にポップアップステージ東。夢洲は埋め立てて造られた海に浮かんだ人工島のため、周囲に遮るものがなく風が強い。一日目は強風雨で、上にのぼれるタイミングを選ばなければならなかった。

東ゲートから大屋根リングを抜けた先にあるポップアップステージ。設計:桐圭佑。 中央がフランス館。右がアメリカ館。

同上

マレーシア館 設計:隈研吾 竹の織りなす建物には「調和の未来を紡ぐ」という願いが込められている。

フィリピン館 外装は職人技で織りなされた200以上の織物を使用している。

アイルランド館 古代アイルランドの芸術「トリスケル」をベースに、国産木材など寛容に配慮した素材をもちい、豊かな工芸の伝統を表現。

フランス館~アイルランド館をスカイウォークから見る

右:未完成のネパール館

ルクセンブルク館 設計:STDM architects 建物はテント膜の屋根を冠した鉄骨造で解体しやすいという

ドイツ館 サークル状の木造建築はメインテーマである循環経済をイメージしており、タイトルの「わ!ドイツ」には循環の「環」、調和の「和」、感嘆の「わ!」の3つの意味が込められている。

同上

モナコ公国館 テーマは Take Care of Wonder 設計:Jerome Hein Architecte & Atelier Pierre

大屋根リングは、藤本壮介の原案を、東畑・梓設計JVが基本設計。その後、3つの工区に分けて、竹中JV、清水JV、大林JVがそれぞれ、実施設計+施工をおこなっている。そのため、各工区で、貫接合の収まりを含めたディテールが異なることが確認できる。大屋根リング内には、階段やエレベーター、トイレなども備えられている。

世界最大の木造建築として、ギネス世界記録に認定されました。

パナソニック・グループ・パビリオン。ノモの国。設計:永山祐子。左端に見える、「バタフライ状」の相似形のいくつかのサイズの鉄パイプを組み合わせることで、外皮の部分は造形されている。

メッシュ状の布が取り付けられているが、風圧を受け流すために、全固定ではなく、一部は開放されている。

同上

ウィメンズ・パビリオン。カルティエが協賛している。設計:永山祐子。ドバイ万博パビリオンを再利用したもの。違う万博で使われた部材を再利用するのは過去に例がないという。これが終わった後にも違う博覧会で使われるという情報がある。

スペースフレームのノードの鉄の球は部位によって、接合のための孔の空いている位置がちがうため、QRコードで管理しているとのことだった。(球を拡大すると、それが見えた)

同 ディテール

同上 内部

同上 内部

同上 屋上庭園

大屋根リングにのぼるためのエスカレーター。側壁や屋根はポリカーボネイト製で軽く見せており、木製の大屋根と調和している。

 

公式ホームページより

日本館。設計:日建設計。560枚のCLT(直交集成板)を構造材として用いている。

 

EXPOホール「シャインハット」設計:伊東豊雄。金色は1970大阪万博の太陽の塔(の顔の部分)のイメージを継承したという。空に円形の孔が開いて筒が突き抜けているようにも見えるようにしているらしい。

EXPO ナショナルデーホール 設計:平田晃久  万博では毎日「今日はこの国の日」というのがあって、ここでその国のイベントが開かれる。屋根がスロープ状になっていて、上までのぼれる。

レストランが内部にある。ここの食事はビュッフェでも8000円くらいするとのことでしたが初日は、ほぼ雨と風が強く、満席になっていました。

同上

同上 屋上からは、シャインハットが見える。

トイレ1 設計:井上岳+齋藤直紀+中井由梨+棗田久美子

設計コンセプト:万博前の夢洲には、植物や鳥類が棲みつき独自の生態系がつくられていた。本計画では夢洲につくられていた生態系がアーカイブされた「夢洲の庭」をつくる。利用者は入口から各個室に入り、出口から出ると、アーカイブされた夢洲の生態系と出会う。自然と人間の共生のあり方を再考できる場となる。

同上 各個室には扉が二か所あり、外から入り、中庭側に出る。入るとサインが点灯するが、それが使用中を示しているのかどうかわかりづらいのが難点。万博トイレの多くに共通しているが、ブースに入るのが男女とも丸見えのところが多く、抵抗を感じる人もいるだろう。

よしもと waraii myraii 館

パソナ・ネイチャーヴァース。設計:the design labo。アンモナイトと巻貝のイメージの形状をテント皮膜で覆っている。閉幕後にはパソナの本社がある淡路島に移築予定。

ガンダム・ネクスト・フューチャー・パヴィリオン。

会場内の建物は、大屋根リングの高さ(約20m)を越えないというルールがあり、立像ではなく、片膝をついた姿勢になったとも。(立像でも18mなのでOKだが、周りのスケールに配慮したのかもしれない。)

 

休憩所。設計:O+H。

同上

同上

トイレ。設計:小俣裕亮/new building office。

外装はシルバーに塗装されたベニヤ板。その裏には、換気口などが隠されているそう。

上のトイレの入り口部分。天井は二重の膜構造になっており、その内部に空気を送り込み正圧にすることで、凸レンズのように上下に膨らみ、逆に空気を抜いて凹レンズのようにすることで、下から見ればドーム状の天井になります。上部はくぼんだ状態になるため、水をためることができ、夏にはここに水をためて、冷却効果を狙うことも考えているそうです。

大屋根の下を車道が通っているところもある。

大屋根リング上は「スカイウォーク」という一周約2kmの遊歩道となっており、回遊できるようになっている。ここからは、大阪湾を見渡すことができる。この写真の背後には、三宮、六甲山が見える。晴れていれば淡路島も見えるそうだ。

スカイウォークを歩く人々。

ウォータープラザ・マーケットプレイス西  大屋根リングはいろいろと批判もあったが、そこを歩く人々は、そのスケールに驚き、また景観を楽しんでいて、成功しているように感じられた。

オランダ館 光る球体「man made sun -次世代への太陽ー」が目印。1970年大阪万博の太陽の塔の「黄金の顔」とほぼ同じ直径で、球体の内部は360°見渡せるスクリーンとなっている。

同上 限られた素材を繰り返し活用し循環させる「サーキュラリティ」という考え方に基づいた設計だという。

サテライトスタジオ西 設計:佐藤研吾

サテライトスタジオ西 基礎が丸太

ダイキン工業の「氷のクールスポット」日本古来の氷室から着想を得た冷輻射の仕組みを用いた休憩所。今はまだ人気薄だが、夏に向けて涼を求める人たちでにぎわいそうだ。

いのちパーク

大屋根リングは、このようにパビリオンを俯瞰する視点を提供する装置としての役割を果たしている。自ずとパビリオンもそれを意識したデザインとなっているように感じられた。

シグネチャー・パビリオン「null2(ヌルヌル)」設計:NOIZ プロデュース:落合陽一

同上 鏡面仕上げのテント膜「ミラー膜」は、ときどき音とともに振動し、周囲を反射した表面の映像も揺れ動く。

いのちパークの奥に シグネチャーパビリオン いのちの未来 黒膜材+メッシュ材 設計:石本建築事務所 プロデュース:ロボット工学の第一人者、石黒浩 内部にはアンドロイドの展示など

外壁の表面には水が流れている

いのちパーク ときどき、このように床の側溝からミストが噴射される

シグネチャーパビリオン EARTH MART 設計:隈研吾 プロデュース:小山薫堂 「食を通じて、いのちを考える」がテーマ

同上 軒下

隣接した Dialogue Theater-いのちのあかし‐ から見下ろすと、EARTH MART はファサード部分のみ金属屋根に茅葺が貼ってあるのがわかる。予算の都合もあるのだろうが非常に割り切ったデザイン。

 

シグネチャーパビリオン Dialogue Theater-いのちのあかし‐ 設計:SUO 周防貴之  プロデュース:河瀨直美 「万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話」がテーマ

奈良と京都から移築してきた計3棟の廃校の校舎を使った。左が「対話シアター」右が「森の集会所」

左が「エントランス棟」。1階をピロティにして、1層分持ち上げている。

「森の集会所」内部 初日の強風時は避難所と化していた。トラスは、移築前の校舎にあったもの。どぶ付けのフレームは新設した補強材。

椅子は校舎にあった児童用のものに、土に戻る生分解性プラスチックで、接ぎ木するようなかたちで、下駄をはかせて大人用にしている。高さ調整も可能。

同上

「対話シアター」内部。約4mの高基礎をコンクリートでつくり持ち上げている。演目が終わると、赤いスクリーンが自動的に開き、静けさの森が見える仕掛けになっている。

大屋根リングを歩く人々。

シグネチャーパビリオン Better Co-Being 設計:SANAA プロデュース:宮田裕章 「共につながり、共に生きる」がテーマ

同上

設計者がどれだけ意識したかわからないが、1970年の大阪万博スイス館との形態的な類似性を感じた。オマージュなのか?

静けさの森 設計:E-DESIGN 大屋根リング内のパビリオンの中央部に設けられた森 この会場近郊の、伐採される予定だった樹木を救う形で移植して森をつくったという。閉幕後も一部でも残せないか模索中とのこと。

静けさの森の中の美術作品 ピエール・ユイグ 「理なきもの」 体の部分が暖かく感じられる仕掛けがある

オノ・ヨーコの作品

静けさの森の中央の池

水溜りは雨水桝も見えるので排水不良かと思ったが、意図的に溜まりをつくっているという説明を受けた。

休憩所3 設計:山田紗子

同上

同上

コモンズ(数か国が共同で展示している館)の一つ。

コモンズ内の展示の一例(ジンバブエ)

コモンズ内の展示の一例(ウクライナ)

トイレ5 設計:米澤隆 いわゆる「二億円トイレ」としてSNSで炎上騒ぎがあった建物。分棟型の為、画像の一部が切り取られ、「これで2億円?」と誤解が広がる一因となったという。言葉だけでなく、画像も切り取られて拡散される時代。

同上

同上

カタール・パビリオン 設計:隈研吾  ダウ船と呼ばれるアラビアの伝統的な帆船と日本の指物技術を融合させたという

同上

同上

カナダ パビリオン 外観は春に溶け出した氷が川の流れをせき止める自然現象「水路氷結」をモチーフにしている

UAE(アラブ首長国連邦)パビリオン 葦のような植物の茎を鉄の輪で束ねた柱が林立して屋根を支えている。

同上

ポルトガル・パビリオン 2層分の屋根から、無数のグレーのロープ(綱のぼりの綱のようなもの)がぶら下がっている。2枚前の写真にも写っているが、実際のパビリオンの建物は箱型で一層分のようだ。

同上 「海、青の対話」がパビリオン展示のコンセプト

 

飯田グループ+大阪公立大学共同出展館 設計:高松伸 西陣織とテント膜のハイブリッドのような外装

同上

同 内部 未来都市「ウェルネススマートシティ」 1970年万博の延長線上にあるような未来像の展示

オーストラリア館 この館の施工者である英国のESグローバルは鉄骨の「スーパートラス・システム」の採用を提案したという。この鉄骨トラスは2020年東京五輪の射撃会場で使われ、一旦英国に戻され、別の国や町で再利用された後、再上陸したという。

逆に未完成が注目されているインド館。

ウズベキスタン館 外観は刺繍や装飾品、伝統的なパターンなど、国を象徴する模様で彩られている

中国館 中国古代の書物「竹簡」をモチーフにしているという

これも未完成なブラジル館

五線譜をイメージしたという、音楽の国、オーストリア館

同上 夜景

最軽量のパビリオンを謳う「スイス館」手前に見える球体部分の重さは計400kg以下という。屋上のハイジカフェではスイス料理が楽しめる。

同上 夜景

ポップアップステージ西 設計:三井嶺 鋳造された、頂部がY字型に開いたステンレス柱の上に、松の丸太の柱が載っている。安定のために左右からワイヤーが張られているが、太い丸太がきわめて細い柱だけで支えられているような不思議な構造。

同上

屋根はこのように回転するらしいが、主催者側に都合で、会期中は水平に固定されたままで動かす予定はないという。(写真提供:三井嶺)屋根の松の葉(枝)は一月に一度ほど葺き替えるとのこと。

大屋根リングの上にあるスカイウォークに上がるためのエスカレーターは何か所かに分散されてある。

オマーン館 テーマは「大地・水・人々」 国旗の色でもある鮮やかな赤の外観が印象的。

ポーランド館 設計:アリツィア・クビツカ+ボルハ・マルティネス ポーランド館のテーマは「未来切り拓く遺産」同国出身のショパンの名曲が一日3回演奏されるという

左:ハンガリー館 ハンガリーの草原を連想させる植物(木片?)につつまれたメイン・ファサードは森を象徴しているという。展示は民俗音楽をテーマとしている。

サウジアラビア館 設計:ノーマン・フォスター 本気の建築。仮設ではなく、恒久的な建築としてもいいくらいの、設計の強度・密度がある。外装のタイルの収まりを見ても、精度が著しく高い。さすが、次に万博が開催される国(しかも産油国)だけある。

同上

同上 内部 人造大理石のようなものでできた内装はシームレスに繋がっている

コーナーで、タイルの目地は違和感なく連続している。

同上 (管理用?門扉のこだわりもすごい)

同上

トルコ館 「文明の黄金時代」を表現する壮麗なパビリオン

タイ館 切妻屋根のように見えているが、中央にある鏡に反射しており、実際は半分しかない。

スペイン館 再生素材でつくられたエコなパビリオン

同上 木製のステージを上って内部へとアプローチする

のぼった先で行列ができる

同上 内部 豊かな交流を生んだ「黒潮」が展示の源という

同上 内部

同上 内部

トイレ8 設計:斎藤信吾+根本友樹+田代夢々

同上 一番高いブースに入り見上げたところ

 

トイレ2 設計:小林広美+大野宏+竹村優里佳 京都府の木津川市に打ち捨てられていた大阪城再建のために切り出された「残念石」を万博会場まで運びトイレとした。

同上

ラトビア+リトアニア パビリオン

同上

同上 緑色のガラス質の板に結露が発生するようになっており、指で絵や文字が書ける。

同上

植物由来の樹脂で3Dプリントした休憩施設 設計:竹中工務店

アンゴラ館

英国館 COME BUILD THE FUTURE がテーマ 外観は積み木をイメージしており、アイディアの集まりが世界を変えるイノベーションの実現を表現。

シンガポール館

同上 約1万7千枚の赤いディスクには、原料にリサイクルアルミニウムを使用し、約70tの二酸化炭素削減に貢献しているという。

同上 内部

同上 内部

その隣のブルガリア館

バーレーン館 海運国としてダウ船をイメージしたパビリオン 設計はフランスのリナ・ゴットメ

千年来の造船技術と日本の木工芸に着想を得たパビリオンの中では、豊かな海洋資源や王国の文化を展示。

同上 木架構ディテール

同上 階段手摺ディテール

同上 通常、同国の国立博物館に展示されている貴重なものを手で触ることができる。五感で感じることがテーマの一つ。

同内部から オーストリア館を見る

シグネチャーパビリオン いのちの遊び場 クラゲ館 設計:小堀哲夫

同上 夜景 「いのちが躍る、いのちが歌う、いのちがひらく~STEAM:ワクワク!を探す旅へ~」がテーマ

同上 万人万物がもつ揺らぎの世界を表したという、緩やかな大屋根

同上

サテライトスタジオ東 設計:ナノメートルアーキテクチャー 漂流木など様々な由来の木を接ぎ木して柱にしている。

同上 関西キー局数社の放送ブースが入っている

アゼルバイジャン館

同上

同上

午後9時になると、ウォータープラザに花火が上がる(雨天時は中止になることもある)

そのショーでは、ドローンによる演出もある。(宙に浮かぶ人型がゆっくりと動く)

夜の大屋根リング

東ゲート近くのポップアップステージ。設計:萬代基介。鋼製のパイプを溶接して球形を形づくり、その上にテント膜を張っている。数か所の円形の開口がある。

東ゲート近くにある、大阪ヘルスケアパビリオン。ETFE膜、通称「割れないガラス」でつくられた屋根。

内部はDNAの二重螺旋をイメージしたような階段。

屋根はスペースフレームの上にETFE膜。

IPS細胞でつくられた心筋シート。特に電気的な刺激を与えている訳ではないと思うのだが、数秒に一回、拍動していた。

1970年の大阪万博でもあった、人間洗濯機をヴァージョンアップしたものらしい。

大阪ヘルスケア・パビリオンのお隣の、NTT館 設計:NTTファシリティーズ

1500本の炭素繊維ワイヤーを使った日本初の張力構造だという。ワイヤーのうちのいくつかは、触れると音が鳴る仕掛け。

同上

閉園時刻は午後10時。

全てのパビリオンは紹介しきれませんが、自分が回った建物はだいたい載せてみました。

 

もともと、全会期通じて行くかどうか迷っていたくらいで、お誘いを受けて重い腰を上げて同行することになったのですが、結果的に行ってたいへんよかったです。

半年の会期のための仮設建築物なので、本設の建築物では難しいような実験的な試みも多く、建築のことを考えるよいきっかけにもなったと思います。

 

とても一日半では見切れない量で、おそらく、内部も含めてきちんとみようと思ったら、最低でも4~5日はかかるのではないでしょうか。

外観はだいたい見ることができましたが、人気パビリオンの内部に入るには購入チケット1枚につき何回かのチャンスがある抽選に応募して当たらねばならなかったこともあり、全体の1/5も見ていないのではないかと思います。

19時以降になると、家族連れの方が帰られたりして、抽選なしでも比較的入りやすくなっていた感じですが。

 

もし関西に住んでいたら、会期中有効のパスを購入して何度でもいってみたいところですが、私の住む東北からだとそうもいきません。

見逃した興味深いパビリオンもあるので、できればもう一回くらいは行ってみたいと思います。

 

行くかどうか迷われている方もいらっしゃると思いますが、一見の価値はあると思いますので、是非10月までの会期中に一度足を運ばれてはいかがでしょうか?

建築を学ばれている学生さんや、建築を生業としている方には、特におすすめします。

 

参考文献:『大阪・関西万博ぴあ』『日経アーキテクチュア2025年4月25日号「特集 大阪・関西万博 建築的観光ガイド」』