現在、中国の安徽省の古村落に、私たちが設計した集会施設がつくられています。昨年9月にこのブログでも紹介しました。

その現場の最新の写真が届いたので、施主の許可を得てここに掲載します。

鉄筋コンクリートの躯体が、ほぼ打ち上がっています。

一昨年(2019年)の9月に基本設計を完了し、その後現地設計事務所が実施設計を行い、現場が始まりました。(新型コロナウィルスの影響で着工が遅れました。)

当初は、現場が始まったら一度私が現地に赴いて、状況確認や助言を行うという話もあったのですが、昨年の初めからのCOVID‐19の世界的な流行の影響で、現在は見合わせる他ないという状況です。

設計前(2019年8月)には一度敷地を見にいきました。当時はまさか、その半年後には新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、海外に渡航することができなくなるとは、想像すらできませんでした。

当初、施主の希望で基本設計のみを私たちが担当するという契約内容だったのですが、今年に入って、建築の素材の決定やインテリア、ランドスケープなどについてもアドバイスしてほしいという依頼を施主から受け(←本来私たちが希望していた仕事の進め方)、時々、ZOOMなどを使ったリモート会議を行ったり、メールでの資料のやり取りを重ねたりしながら、プロジェクトを監修しています。

やはり直接、現場で目視で確認した方がより正確な判断ができるなど、リモート特有の問題はありますが、そもそも外国での仕事では(通訳を介したとしても)言語や慣習の違いによる解釈のズレが起こるリスクはつきものです。そういった情報量の不足やコミュニケーションのギャップに対しては、できるだけ注意深くやり取りをして、必ず承認の後の施工としてもらうことで、極力それが誤った結果につながることを防ぐよう努めています。もっとも、遠隔地の仕事を、WEB回線を使ってリモートで進めるというスタイルでは、国内であろうと、海外であろうと、仕事の完成度と現場までの距離は反比例するものではないように思います。もちろん、建築の仕事は現場に足を運べるならばそれが一番いいですが、今後このような仕事の仕方も増えていくだろうから、そのような場合であっても、より確実な監理ができるような方法を探求していきたいと思います。

いかに現地担当者とのコミュニケーションの精度を高められるかが、建築の品質を左右するポイントになってくるように思いますが、より正確な意思伝達が図れるチーム作りを含め、環境整備が重要になってきます。そんなとき、前職で、スリランカや韓国という離れた場所で建築を実現する仕事に関わっていたことは、経験として大いに役に立っているように感じます。

 

ここから先が、基本設計時のイメージパース(完成予想図)です。

現在、建具や内装、ランドスケープに関するやり取りを、現地の専門家と行っています。あと数か月で竣工する予定です。

竣工した建物の姿をこの目で見てみたいと設計者としては思いますが、世の中が落ち着くことが何より重要です。

一日も早くCOVID19が終息して、人々が安心して暮らせる社会になればと祈っています。