前回の Glass House に続き、以前アメリカ旅行をした際に撮った写真を掲載したいと思います。
Connecticut州のNew Heaven はYale Universityのある町。
ここを訪れたのは、もちろん、Yale University にあるいくつかの建物をみるためです。
今回は、ルイス・I・カーンの英国美術研究センターです。
ルイス・カーンの作品は、今までにテキサス州フォートワースにあるキンベル美術館を紹介しました。
イエール大学には、他にもカーンの作品として、アート・ギャラリーがあります。
ようやく、カーンの英国美術研究センターが見えてきた。
内部はメンテナンス工事中で、売店しか公開していなかったのだが、事情を説明して、一部、それ以外の部屋も見せてもらいました。
私たちが訪れることができたのは、2階にある、研究室、図書室(資料室)のようだ。普通は、一般客は3,4階にあるギャラリー(美術品の展示室)に通されるようだが、今回は工事中で見ることができなかった。しかし、観光客であれば見学ルートから外してしまいそうな、大学生や研究者でなければ訪れないような場所を見ることができてよかった。カーンの作品集などにも掲載されていないので、ふだんはあまり公開していない場所なのかもしれない。
打ち放しコンクリート、ドブ漬けの鉄板、木、ステンレス、アルミなど、複数の素材が、巧みに使い分けられながら、全体としてよく調和している。各部のディテールも洗練されており、どこを見ても手を抜いているところが見られない。近代建築でありながら古典にも通じるような静謐な佇まいをもっており、キンベル美術館同様、永遠性につながるものを感じる。
工事中だったのは少し残念だったが、大学町全体の雰囲気も相まって、素晴らしい建築的体験ができた。
今度、来た時は、ぜひ、3、4階のギャラリーの空間も味わってみたい。
続いて、道路を挟んで向かい側にある、同じくカーンの、アート・ギャラリーへ。