昨年10月に、韓国の慶州で、比較的小規模な音楽ホール+集会施設のようなものをつくりたいという話をうけ、現地踏査した時の写真です。
慶州は、日本で言うと奈良のような、韓国の古い都です。
首都のソウル駅から、KTX(韓国の新幹線)で南東方向に移動、2時間程度で新慶州駅につきました。。
敷地を見る前日に、近年再建された木造の橋に案内してもらいました。
慶州月精橋といって、常時無料開放されています。
韓国最古の木造の橋で、新羅景徳王19年(西暦760年)につくられたそうです。
統一新羅の黄金期の華やかな意匠に目を奪われます。
橋は基礎のみが現地に残っており、資料から推測して再建されたようです。2008年の着手から10年をかけて、2018年に竣工したそうです。
当時の姿がどれだけ忠実に再現されているかは、資料も乏しくわかりませんでしたが、なかなか見ごたえがありました。
その後、昔の貴族(両班)の邸宅を改装した料亭で夕食。
韓国の邸宅に特徴的な中庭(マダン)
その日は、韓国の民家(韓屋(ハノク))風の宿泊施設に泊まりました。以下、翌朝の写真。
そして、その午前中に、同市内のプロジェクト敷地周辺を散策しました。
敷地そのものの写真は載せられませんが、周辺は市場になっています。
果物も
海産物も
野菜も
どの国も市場は活気がありますね。そして、その国の文化や風習がよくわかります。
ここは韓国ですが、より安価だからだろうか、中国産のマツタケが売られていました。
その後、車で1時間ほど走り、海際の村の食堂で昼食。
何分間も動かず、じっと海を見つめるカモメ。
慶州に戻る。慶州にはこのような古代の王族のお墓である円墳が数多くあります。今でこそそのすべてが文化財としてきちんと管理されていますが、数十年前までは、あまりお墓として認識されておらず、子供が上ったりして遊び場のように使われていたと聞きました。
今から十数年前、MUSEUM SAN (HANSOL MUSEUM)の担当を、安藤事務所でしていたころに、その中のSTONE GARDENという彫刻広場のランドスケープを設計するときの参考として、慶州に古墳を見に来た時のことを思い出しました。
慶州の市場近くのプロジェクトは、経済情勢を見ながら、焦らずに進めていきたいとのこと、動き出すのが楽しみです。