仕事の内容と規模にもよりますが、基本的には全国どの場所でも対応可能です。
山形市に拠点を置いておりますが、特に仕事を近郊に求めたいと思っているわけではありません。
一昔前であれば都会と地方都市の情報の格差は埋めきれないほど大きなものでしたが、今は、インターネットや書籍の通販等の普及によりそれほど問題ではなくなったと思っています。
また、現在は図面は電子情報化されており、例えば、地方にいても都会の協力事務所や建設会社と、インターネットを介して迅速な情報交換が可能であり、必要であれば、施主とのテレビ会議も簡単に行うことができます。(このことは、日本各地だけでなく、世界各地をも、情報のやり取りという点では、瞬時に結びつけることができるということを意味します。)
もちろん、建築の仕事は敷地を読み解くことから始まり、現場に足を運ぶことも必要ではあります。しかし、考えてみればこれまでも、大都市にある設計事務所が遠隔地の地方で仕事を行うことは数多くの事例がありました。また、現代において建築家は、頼まれれば世界中のどこででもプロジェクトを行っています。代表の矢野も、大阪にある安藤忠雄建築研究所に常時在籍しながら、担当者として、日本各地はもとより、スリランカ、韓国などの外国にも適宜出張し、建物を竣工まで導いた経験をもっています。大阪が山形にかわっても、インターネットの環境さえあれば、同じように世界と交信しながら仕事ができると考えていますし、実際、そのように、遠方でのプロジェクトも進行中です。
目的がはっきりしており、そのための組織づくりをしっかりやれば、距離の問題は基本的には解決可能だということです。
都会と地方の仕事のあり方が非対称であったのは、過去の情報インフラなどの未整備と、都会の事務所に頼んだ方がよいものができるという固定観念によるものだと思います。
2020年以降のコロナ禍の状況の中で、都会に多くを依存しすぎることのリスクも明らかになり、創造的かつ文化的な仕事も地方から発信できるように、国のあり方も変わっていかねばならないのではないでしょうか。
ただし、仕事の大きさと距離によっては、設計料と出張経費等がアンバランスになってしまうことも考えられますので、その点は個別に検討が必要なことだと思われます。
プロジェクトの概要(設計を依頼される建物の種類、敷地の所在地、延べ面積、ご予算、竣工希望年月など)を、お電話、FAX、メールなどでお知らせいただければ、検討の上速やかにお返事いたしますので、まずはお問合せください。