7月31日から山形県税理士会館の鉄骨建方が始まりました。

7月31日、8月1日、2日の3日間で、ほぼ主架構の組み立てが終わりました。

山形県税理士会館は、山形市内で今年(2017年)4月に着工した建物です。

鉄骨造地上2階建て。延べ面積は約60坪。

模型写真

7月31日、8月1日、4日に現場監理を行った際に撮ってきた写真をここに掲載し、現在の状況を皆さんにお伝えしようと思います。

 

まずは、初日(7月31日)午後の写真から。すぐ下の写真の左手に見えるのが、江戸時代につくられた山形五堰のうちのひとつ、御殿堰。

手前の広場兼駐車スペースをうまく使ってクレーン車を配置。鉄骨を吊り込んで仮組みしていきます。
休憩時間。架構はまだ水平垂直が出ていない。
1階の大会議室のあたり。
組み立て前の鉄骨が地面に並べられている。
建物奥側(北側)から通り方向を見る。
柱・梁仕口。接合部はまだ完全にボルトがはめられていない状態
屋根の大梁はまだ床にある。

 

 

以下は、8月1日(2日目)終了間際。ほぼ建物の輪郭がわかる状態になっている。2階建てで純粋な内部の床面積はそれほど大きくないが、2層分の高さをもつ屋根有外部空間が都市や自然と建築をつなぐ役割を果たす。奥行のある空間ができそうだ。

屋根までの主な柱、大梁が組み上がり、建物の輪郭が浮かび上がってきた。
前面道路側から
落下物防止のためのネットが床に張られている。
敷地北西角より。
屋根(庇)先端部。
高力ボルトは仮締めされている。翌日、水平垂直をとってから本締め。

 

 

最後に、8月4日(本日)の夕刻の様子。主架構は完全に組み上がっており、壁の胴縁の取り付けが始まっている。鳶職が行う仕事はこの日で終了となります。

本締めが終わり内外装材を支持するための胴縁の取付が始まっている。

 

前面道路側から北方向を見る。屋根に穿たれた円形の孔のための骨組みも取り付けられている。
テラス中央辺りから通り側を見る。
スチフナーリング。接合部は本締めがなされ、スプライスプレート(継手板)とボルトには錆止めまで塗られている。
屋根に段差が付く部分の収まり。
鉄骨柱の足元(柱脚)は、ボルトにより鉄筋コンクリートの基礎にしっかりとめられている。
エントランスポーチ兼テラス。
テラスから内部側を見る
屋根に明けられた円形の孔の骨組。
通り側から御殿堰に面したテラスを見る。
屋根の段差部のディテール。
全景。しっかり水平垂直が出て、建物らしくなってきた。

 

主架構は組み上がりましたが、二次部材の取り付けがしばらく続きます。

鉄骨が建ち上がっていくのを見ると、いつも期待感で胸がわくわくします。

内外装が仕上がってしまうと骨組みは見えなくなってしまうので、この段階が一番ダイナミックで面白い気もします。

これから3か月間で、内外装工事、建具工事、防水工事、電気・機械設備工事などが行われ、11月に竣工予定です。

原寸大の空間を体感してみて、比較的こじんまりとして程よい大きさの建築ながら、それに見合わぬ奥行き感と迫力をもったものになるかもしれないと思いました。

水辺の縁側のような場所に人々が集い、四季の移ろいを感じながら交流する場、ここに訪れた人々が人生の価値を高められるような魅力的な施設になるよう、現場と対話を重ねながら丁寧につくっていこうと思います。