現在、山形県鶴岡市で進行中のプロジェクトです。

土地区画整理事業の中で整備される、公園及び公園内施設の設計を手がけました。

2016年から足掛け6年にわたり携わっています。

 

下のパースが公園2です。

全景。二つの楕円形の芝生のマウンドがあります。街路樹は桜の木(ジンダイアケボノ)。奥に見える山は月山。

公園2は、奥の箱型の商業施設と駐車場を含めた敷地の中で、約5000㎡の公園をどこに配置するかという、マスタープランから検討を行いました。

この二つの楕円形の緑の丘のモチーフは鶴岡の特産品の「だだちゃ豆」。ちょっと「ベタ」ですが(笑)

直喩的なイメージの後先はともかく、幾何学的に整理しながら二つのみどりの丘を検討しているうちに、単純な造形の中にも面白みがあり、場所に呼応しながらさまざまな活動を生み出す原動力をもつ案として、人々に長く親しまれる可能性をもっていると思うようになりました。

いくつかあった案の中で、はじめはあまり「推し」はでなかったものが、いろいろな事情が重なって採用案となりました。もちろん、結果としてはこれでよかったと思います。

「だだちゃ豆」は鶴岡に伝統的に伝わる枝豆の一種で、独特の甘みと濃厚な旨味があるのが特徴で、全国的にも有名です。

ウォールと一体となったあずまやの下から緑の丘を見る

 

みどりの丘を観客席、ウォールの前をステージにしてイベント(コンサート)を行っている様子。奥に見えるのは月山です。丘の上にのぼれば、近隣の住宅の屋根をかわして、周囲の山々も眺めやることができます。

 

冬はそり遊びもできます。

 

こちらは鳥海山の方を向いたアングルです。6台分の駐車スペース(うち車いす用2台)があります。右端に見えるのは公衆トイレです。

 

以下のパースが公園1です。公園1は周囲が住宅地や福祉施設などに囲まれている土地で、公園2から歩いて2~3分ほどの距離です。こちらの方が小規模な公園となっています。

公園1の全景。こちらは、公園2とあえて位相を反転させて、楕円形のくぼみをつくっています。公園1と2は、「陰」と「陽」、一対のものとして計画しています。

 

公園1のくぼみ(クレーター)もイベント広場として使うことができます。

 

公園1の冬の様子。

 

公園1と公園2はそれらを巡る、ウォーキング、ジョギングコースを形成します。

地域の人々の生活にいろどりを添え、安らぎと活力を与えるような、新しい環境をつくることができたらと思っています。

春ごろから工事が始まり、監理を行って、2021年秋に竣工予定です。

より詳しいプロジェクトの経緯はブログをご覧ください。

(設計協力:E-DESIGN)